ネバーランドに住む『ムチャチャ↔︎あちゃちゅむ』

​

しんやさんが超多忙なときに、2度に わたって取材の時間を作ってくれた。1 度目は『あちゃちゅむ←→ムチャチャ』 本社(以下ムチャチャ)、２度目はしん やさんのご自宅。どちらもスッゴイお宝 が次々にでてきた。　しんやさんのコレ クションで立派な写真集ができそうな予 感・・・

 

デザイナーになった経緯は？

小さい頃から、おかあさんがなんでも作 ってくれました。洋服、セーター、バッ グ、人形･･見よう見まねで自分もいろい ろ作っていて･･気がついたら、こんなこ とをしてました。（笑）目標をもってたわ けでもなんでもなく。いつも、だれかの 期待に答えていたいだけです。

 

しんやさんの作る物って独特で、あまり 見かけない世界観なんですけど、発想は どこからくるのでしょうか？

好きな写真を見たり、好きな場所にいっ たり、好きな人と話したり、自分のまわ りには好きな物ばかり･･いつもときめく 物や場所をみつけて ときめいてます。

 

ムチャチャのムック本制作中は、いろんな方々との出会いがありますよね？

編集の人やカメラマン、スタイリスト、 へアーメイク、モデル、いろんな人たち のチームワークでビジュアルが出来上が っていくのが･･ とても楽しいです。いつ もわくわくドキドキで･･ 写真が出来上が ったときはかなりうれし〜っ。

 

ウオルトディズニー社から賞をも らったとか？

そうなんです、すごい賞をいただきまし た。世界中のディズニーのライセンス商 品を作っている中から選ばれる洋服部門 のグランプリ賞なんです。トロフィーと 副賞としてリヤドロ（Lladró)の陶器で 作られてるシンデレラの置物をいただき ました。同部門で、もう一社この賞を贈 られた会社があるんですが、その会社は ドルチェ&ガッバーナ（DOLCE& GABBANA） なんですよ（凄っ）

 

初めてのテディベアのことを覚えていま すか？

初めて買ってもらったのはシュタイナー のクマ。おかあさんに買ってもらったん です。60センチくらいの大きなのピンクのクマちゃん、首のところで頭を外せて 身体の中に宝物入れがある。そして、私 が一番最初に自分で買ったベアは、10代 のときに一人でロンドンに行った時。ロ ンドンの中で一番大きいおもちゃ屋さん があって、そこに行くのが目的だったん ですけど、そこでシュタイフのクマを買 ったんです。その時は一人旅だったので、 クマちゃんをホテルの部屋において外出 すると、掃除のおばさんがいつもそのク マちゃんをベッドに寝かせてくれてて、 やさしさに泣きそうになりました。

 

ドイツにも行かれた事があるとか

シュタイフのクマにはまって、それが昂 じてシュタイフの工場まで行ったんです。 メリーソートも可愛いけど、シュタイフ のクマの無表情な顔も好きです。見る人 の心で印象が変わるんです。シュタイフ の情報が何も無い頃に、ドイツのギンゲ ンって町に工場があるっていう事を聞い て、ドイツにいったものの･･  ギーンゲ ンって駅を探すのが大変だったんです。 発音が違うから駅員さんに伝わらないし スペルも知らなくて、でも何とか奇跡的にたどりつきました。（笑）

 

お気に入りのテディベアはありますか？

私は、シュタイナーっていう人のクマが一番好き なんです。シュタイフも好きだけど、シュタイナ ーの体の形、毛の質感、顔、全部が大好き。あと ここにあるアンティークのクマとかも好き。(ム チャチャのオフィスには常にクマの人形やいろん なかわいいもので溢れている）　家にも沢山います よ。そして、シュタイフのクマちゃんのポーチ！ 顔だけでできたポーチなんですけど、ベルトに取 り付けれるように自分で改造して、それをずっと つけてました。学生のときから、20代になって東 京にいたときもずっと付けてて、人に会うたびに 「その腰につけてるのなに？」ってよく聞かれまし た。（笑）　それは今も家にあります。洗濯替え用 もいるので３匹も・・・（笑）

 

２０１２年は僕の描いているテディベア達にうさ ぎの友達を作ってあげたいと思っていて･･･　も しよかったら、しんやさん！このうさぎに名前を つけてくれませんか？　Ｏ〇〇ラビットみたいな！

よろこんで！　〇〇〇ラビットでも〇〇バニーで もいいの？　名前は寝ながら考えますね。

 

最後に、テディベア作家として頑張っている方々 に、エールの言葉をください！

かわいいクマを沢山作ってください。例えば、こ のクマ（かなり古いアンティークのテディベアー） が今ここにあるのも奇跡だと思うし、誰が作った クマかは知らないけれど、いまここにいる事は幸 せだと思うんです。ゴミ箱に捨てられてるクマも いっぱいいるし、扱いの悪い人のもとにいって可 愛そうなクマもいっぱいいる。だから、色んな人 のところを巡ってここに辿りついたこのクマは奇 跡です。この子のように長〜く愛されて、人を幸 せにしてくれるかわいいクマをたくさん作ってく ださい。 後日、しんやさんのお宅で食事をご馳走になった 時にテディベアの友達の名前を戴いた。『ベスラビ』　 エリザベスラビットを略して『ベスラビ』　 今年は『ベスラビ』の登場にもご期待ください♪

​

​

 

 

​
 

​

​