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Teddy Bear Loves Person

オリバー・ホームズ x イノウエカンナ

各界で活躍する人々にイノウエカンナがインタビューする

 

 
 
オリバー・ホームズ | O l i v e r  H o l m e s 
英国 M E R R Y  T H O U G H T 社 

 

 

 

 

老舗という伝統を受け継ぎ、伝える

テディベアの老舗といえば名のあがる「ドイツのシュタイフ社」そして「イギリスのメリーソート社」。どちらにも変わらない伝統があり、敬いたい企業理念がある。今日はこの後社、英国メリーソート社3代目社長オリバー・ホームズ氏に逢えると聞き胸を躍らせインタビューに向かった。そこで聞いたのは、とてもシンプルな家族愛とスケールの測れない趣味の話だった。

メリーソート社の1日の流れを教えて下さい。
工場では朝の8時にスタッフが集まって夕方5時まで一人一人の手でぬいぐるみが作られるんだよ。ランチやティータイムは、みんな揃っ てお喋りしながら! 気が付いたら「こんな時間に!」っていう事もよくあるよ。みんな仲良しだからね。

職人さんは何人いるんですか?
製作工場には25人、事務所には6人。昔と比べて規模をかなり小さくして工房のような雰囲気になったねえ。

1日につくるテディベアの数は?
流れ作業でつくるテディベアは1日200体位かな、それより多くもなく、少なくもない。ストレスがないマイペースな会社だよ。

世界で愛されているメリーソート社のチーキーですが、今最も気にしている国を教えて下さい。
特に意識してる国はないけど、苦しい生活
送ってる子供達は世界中にいる。私たちは一人でも多くの子供達を笑顔にしたいから、そういう意味では全世界を見ていなければいけないんだ。君もそうだろう! 君のチーキーの作品はとても心がこもっている。私がサインをいれたのもそう感じたからだよ。君の絵も見る人たちに元気と希望を与えているんだよ。この先も素晴らしい作品を作り続けてほしいと願っているからね。

趣味に、気球で各国を旅行する事と聞きました。気球遊泳の面白み、魅力を教えて下さい。
色んな国の空を見たよ。青い空、赤い空、紫に染まる空からゴールドに輝く空も。特に思い出に残っている飛行は北極点に降りたときだ! そこは音も匂いも何も無いんだ。ただ明るくて光だけの風景なんだよ。静寂のなかに私と仲間がただ存在する。不思議な経験だったよ。そういえば雲の中を飛んだときも思い出深くてね、霧の中をただ静かに漂うんだよ。そうしてると時々目の前が水の結晶でキラキラして不思議な感覚になったね、幻覚を見ているような。でも最近は、気球遊泳するにも色々と問題(着陸場所のこと)が多くなったからね・・。この前は、1800年代のクラシックカーをレストアして中国の北京からパリまでドライブしたよ! 来年は1900年代初期のジープをレストアしてアフリカを縦断する計画をたてているんだよ。
メリーソート社のチーキーは、王室(ロイヤルファミリー)御用達と聞きました。お客様で私達が知る人はいますか?
もちろん、現女王にも献上しましたし、英国人ではリチャード・ブランソンとか知ってるかい?ヴァージングループを率いている方で、オリジナルのベアも作ったこともあるよ。
 
 
Photo : 望月武  翻訳、Text : 森井健仁
 
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Mrs Twisty Cheeky by Kanna Inoue

インタビュー掲載号「テディベアボイス VOL.83」は日本テディベア協会(下記URL)からお取り寄せできます。

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